クッキングを楽しむ

卵や乳製品にアレルギーがあると、普通のケーキやクッキーを食べるのが難しいですよね。とはいえ、スイーツを楽しみたい気持ちは変わりません。そこで、代用品をうまく活用して、おいしく作る方法をまとめました。

卵・乳の代用品とは?

卵の代わりに使えるもの

メレンゲ代わりの「アクアファバ」(ひよこ豆の煮汁)や、ベーキングパウダーを多めに使う、豆腐やバナナをつぶしてつなぎにするなど、いろいろな工夫があります。卵のふわっと感を補うためには、テフロン系の型を使い、よく空気を含ませる工程がポイントです。

乳製品の代わりに

豆乳やアーモンドミルク、ココナッツミルクなど植物性のミルク類を代用できます。バターの代わりにはマーガリンやココナッツオイルを使う例もあり、独特の風味が加わって新しいおいしさを発見する方が多いです。

ココア米粉蒸しパン

小麦粉ではなく米粉を使い、卵や牛乳なしで作るふわっとした蒸しパンのレシピが人気です。ココアの風味を加えると、口あたりが軽やかで子どもにも喜ばれます。

材料

米粉、無糖ココア、ベーキングパウダー、豆乳または水、砂糖、油

作り方のポイント

米粉はだまになりやすいので、ベーキングパウダーやココアとしっかり混ぜてから液体を加えます。蒸し器際は布巾をかませて水滴が落ちないようにすると仕上がりがきれいです。

米粉クレープ

クレープ生地も卵なし、牛乳なしで作ることができます。

材料

米粉、豆乳(またはアーモンドミルク)、砂糖、少量の油、塩ひとつ

作り方

粉類をボウルで混ぜ合わせ、少しずつ植物性ミルクを加えてだまをなくします。熱したフライパンに薄く流して焼くだけですよ。フィリングにはフルーツやジャム、豆乳ホイップなどがおすすめです。

焼き加減と膨らませ方

卵を使わないとふくらみが足りないと感じる場合があります。ベーキングパウダーや重曹、さらにはメレンゲ代用品を活用し、生地に空気を含ませるように混ぜるのがポイントです。ただし混ぜすぎるとグルテンが発生して固くなることもあるので、加減を見ながらさっくり混ぜると良いですね。

アレルギー対応の注意点

原材料表示のチェック

小麦や大豆など、他のアレルゲンが含まれていないかパッケージをよく見ることが大切です。特に加工品には意外な成分が使われている場合があります。

交差汚染を防ぐ

卵や乳製品を扱った器具との使い回しは避けるようにしましょう。同じキッチンや調理道具を使うと微量の成分が移り、アレルギー反応を起こすリスクがあります。事前にしっかり洗浄するか、可能であれば別々の調理器具を使う方法が安心です。

食感や風味を工夫する

卵や乳製品のコクを補うため、豆腐や植物性ヨーグルト、メープルシロップなどを足すと、しっとり感や甘さをプラスできます。ココナッツオイルはバターの代わりとして優秀ですが、独特の香りがあるので量を加減するといいですよ。タルトやクッキーを作るときは、米粉だけでなく片栗粉やコーンスターチを混ぜると食感が変わります。

家族みんなで楽しめるスイーツ

卵や乳が使えないという制限があっても、工夫次第で豊富なバリエーションのスイーツを作ることができます。お子さんと一緒に作るときも、計量や混ぜる作業を担当してもらうと楽しさが倍増ですよ。特にアレルギーのあるお子さんには、「自分も安心して食べられるおやつが作れる!」という嬉しさが大きいでしょう。
甘さの調整を工夫したり、フルーツやチョコレート(乳成分不使用のもの)を上手に取り入れたりすれば、卵や乳製品を使わないとは思えないほどおいしい仕上がりになるはずです。ぜひレシピを検索して、家庭に合うアレルギースイーツを試してみてください。